青森県八戸市を中心とする南部地方は、昔からヤマセ(北東から吹き付ける冷涼で湿った風)という厳しい気象条件のもと、
雑穀や根菜類に頼らなければなりませんでした。その一方で、海に目を向ければ豊かな漁場に恵まれ、
魚介類を使用した、この地域ならではの料理や保存食が親しまれてきました。
せんべい汁やいちご煮など、メディアに取り上げられ全区になった料理もありますが、もっと暮らしに根ざした味わい深い郷土料理が数多くあります。
その味を後世に伝えたい」と、八戸市の料理研究家・山本康子さんが、
食材のあく抜きや保存の方法などもおりまぜながら、素朴で滋味あふれる料理100品を、自身の〝味の風景〟とともに紹介します。。
1.春を探して
2.山菜を味わう
3.食べ方いろいろ夏野菜
4.農作業の合間に
5.サバのフルコース
6.豊かな秋の味覚
7.三五八漬けを作りましょう
8.寒さ増す冬至に
9.新年を寿ぐ
10.女性が集う小正月
11.保存食を生かす
12.身も心も温まる
13.ホッキガイを味わい尽くす
発 行:デーリー東北新聞社
発行日:令和7年9月26日