下北の文学・下北と文学 4
先人の記憶に迫る著者渾身の第4弾
下北弁で小説を世に問うた作家
向井豊昭の全貌を探る
長く下北の文学資料調査を手掛けて自問自答している自分がいる。
自分はなぜ、何を目指して活動を続けてきたのか。
下北で暮らす私たちは、どのような経緯を経て、今に至っているのか、
私たちの意識や感性や価値観を理解することは決して文学と無縁ではなかった。
それを教えてくれたのは、下北弁の小説家向井豊昭であった。
「挫けそうになる自分に負けるな、どのおような境遇鵜にあろうと、一人の人間として矜持を持て。
下北人の心は下北弁で表すのが信実だという気概を持て。」
向井の多くの作品がそれを教えてくれているのである。
発行日:2025年2月4日
判 型:A5判
発行所:協同印刷工業