岩木山を中心とする自然の伝説、文化の伝説、
信仰の伝説などを新しい史観から1冊にまとめた伝記
伝説とは風土に培われた、真実と信ずる古来の云い伝えである。
その内容は、事物の由来を説く説明伝説と 、史上の出来事の
歴史伝説と、民衆の宗教心の信仰伝説とに分けられる。
これは住民の心情の見事な昇華 であろうか?
伝説は歴史上の人物や特定の地域などに発生して、
範囲は広い。それが史実と文芸の間にあって、人間の
心証を物語っている。ここに創作した空想の、昔話との相違があろう。
岩木は町独自の特色がある、多くの伝説に彩られている。
これは国造り創業の、要地であったからであろうか。
この風土に起こった伝説がやがて津軽の各地に波及していった。
伝播者は、各地を漂泊する巫女や歌比丘尼(歌う尼僧)、さらに
他国を往来していった文人たちである。
岩木山を中心とする自然の伝説。戦う大浦城につながる、文化の伝説。
そこにおびただしい寺社にまつわる 、信仰の伝説などまことに多彩な里であった。
伝説はお互いに入り交じって華麗なる綾を繰り成している。
伝説の岩木山はそれだけ風情に富んでおり、心が豊かである。
いま扉を開いて、優雅な伝説に触れ、 先人の息吹に浸ってみよう。
ここから底に潜む、津軽人の社会規範をうかがい知ることができるのだ。
由緒ある伝説を調べて後に 伝えるのが我らの責務である。
そこから明るい未来が創造されてくのだから・・・ |
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